矯正歯科
見た目だけでなく、健康面の向上に果たす役割も甚大
「きれいな歯並び」というのは、見た目が美しいだけではなく、健康の維持・増進にも大切な役割を果たしています。その理由は、歯並びが悪いと汚れが溜まりやすく、落としにくいため、むし歯や歯周病になる可能性が高くなるからです。それが高じると、加齢と共に歯を失う可能性も大きくなります。
つまり、歯並びを改善するということは、口の中の環境のみならず、生活習慣や体内環境までもを改善し、健康の維持・増進を目指すことにつながるのです。
一生を通して、できる限り多くの「自分の歯」を保ち、毎日美味しく、しっかり食事をすること。これが健康の維持増進の第一歩です。笑顔に自信を持ち、明るい気持ちで毎日を過ごし、健康な体を維持する...そのためにぜひ、むし歯や歯周病になりにくい「良い歯並び」を実現しましょう。
当院の矯正治療の特徴
矯正治療にはさまざまな方法があります。当院でお勧めしているのは、取り外せる透明な矯正装置を用いる「インビザライン」という方法ですが、来院者さまの個々のお口の状態やご希望によって、ワイヤー矯正や床矯正にも対応しています。
また、当院では毎週土曜日を「矯正の日」として、土曜日には矯正の専門医師にも来てもらっています。そして、矯正治療によって歯並びが整っていく過程をアニメーションでご説明するなど、イメージしていただきやすい方法も工夫していますので、興味のある方は一度ご相談ください。
床矯正
歯並びが悪い場合、あごの大きさが小さくて、すべての歯がきちんと並ぶスペースがないケースが非常に多くみられます。こういったケースでは、永久歯が生えそろうまで待ち、抜歯して作ったスペースを利用してワイヤーで歯を並べるというのが従来の一般的な矯正方法でした。
しかし本来、「むし歯になっていない健康な歯を抜く」というのは得策ではありません。これを抜かずに、すべての歯がきちんと並ぶよう、あごを本来の大きさに広げてスペースを作るのが床矯正です。
床矯正の装置は入れ歯に似た形をしていて、装置の真ん中のネジを回すことであごを拡げていきます。痛みがないように少しずつ拡げて、歯を動かしていきますのでご安心ください。
子どもの頃に受けることをお勧めします
大人になってからの床矯正治療も可能ですが、床矯正はあごが成長途中であるお子さまのほうが、肉体的な負担が少なくて済みます。個人差もありますが、あごを拡げるには、6才ぐらいから治療をはじめ思春期までに一旦終え、その後はワイヤー矯正に移行していくのが望ましいでしょう。
<床矯正のメリット>
・歯を抜かずに矯正できる
・取り外しが可能なため、食事や歯磨きのときなど、必要なときには外しておくことができる
・取り外せるので掃除がしやすく、むし歯のリスクが減らせる
・広げた時の圧迫感はあるが、広げるペースを調整することで痛みなどにも対応できる
<床矯正のデメリット>
・慣れるまでは違和感が大きい
・装着時間や拡大のペースを守らないと効果が出にくい
・歯の向きや位置もある程度は揃えられるが、他の装置が必要になる場合もある
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正法です。ブラケットが目立つと見た目があまり良くありませんが、金属のもの以外に、透明なプラスチックやセラミックでできたブラケットも登場しています。
<ワイヤー矯正のメリット>
・最もよく行われている矯正法なので十分な実績がある
・治療期間が比較的短くて済む
<ワイヤー矯正のデメリット>
・ブラケットやワイヤーが目立つ
・ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しがたまりやすく、むし歯になりやすい